担当テストマネージャー:EY

 結論から申しますと、自動化の大きなメリットの一つは、手動で時間をかけて
行っていた部分を機械に任せて短時間で完了するところにあります。
 ですが、自動化を行うことでかえって時間がかかってしまう・・・というジレンマに
追い込まれたことはありませんか?
 テストにおける自動化も、何でもかんでも自動化すれば良いのではなく、
効率化が見込めるプロセスに適用させる必要があります。
 では、効率化できるプロセスはどこでしょうか。

 自動車などの工場生産ラインを想像してみましょう。
大量生産により繰り返し行う組み立て工程などをオートメーションで行っています。
プログラムを機械に覚えさせて部品をセットすれば、自動で組み立てていきます。
機械が行うのでミスも少ないですし、時間も短く済みます。
テストの自動化も同じで、繰り返し行う部分をプログラミングし、あらかじめ用意
したテストデータをセットして自動でテストを行うことで実行時間が短縮され、
アウトプットの検証(確認)も自動で実施するのでミスが減り、テスト全体の
効率化が図れます。

 さて冒頭で『自動化を行うことでかえって時間がかかってしまう』と述べましたが、
効率化できるはずの自動化で時間がかかってしまうのはなぜか?
鍵は『繰り返し行う部分のプログラミング』にあります。ここでしっかり計画を立てて
いかないとメンテナンスに余計な時間を裂かれることになります。
テスト自動化設計の不備でプログラミングし直しになったり、繰り返し使えるはずの
シナリオに毎回手間をかけた修正が必要になったり・・・。
このあたりはテスト設計の経験がものをいう部分でもあるので、テスト専門部署が
あれば相談したり、或いはその道のプロに依頼したりと、手段はいくつかあると思い
ます。

 自動車工場生産ラインと一緒で、テスト自動化も各工程の土台をしっかり構築
した上で運用していくことが重要になります。
TESTERA-ATではこれまでのテスト経験に基づき、様々なご提案が可能です。
困ったことがあれば何なりとご相談ください。

 弊社のお客様の自動化によるテスト効率の向上代は平均60%以上です。

 更に、効率化の延長線上にはもっと素晴らしいことが待っているのです。
テスト自動化のメリットとして多くのお客様が口にされるのは、人手だったらほとんど
実現不可能だった回帰テストが実現できるようになったことだということです。

 回帰テスト未実施により不具合(故障)が発生した場合、リリース後の対策
費用が必要になりますが、それが削減される経済的メリットも大きいが、不具合
発生の不安から解放されるという精神的なメリットも非常に大きいとのことです。
具体的には、故障が発生すると苦情への対応で苦労し、信頼性低下から
お客様との関係が悪化するという悪循環が起こりかねないが、それが未然に
防げるのは計り知れない恩恵だということです。

 次回の担当では、自分なりのテスト業界の未来予想図をお伝えしたい
と思っております。